櫻井よしこさん、これまでニュースキャスターとしてのイメージが強かった。本書を読んで、その文章の女性とは思えない力強さ、美しさ、語彙力に改めて感服した。もちろんその内容に疑問をもつ部分もあるけれども、さまざまな種類の有権者を抱えた政治家では書き得ない内容がそこにある。最後にプロフィールを見て驚いた。ベトナム生まれの日本育ち、大学を出て渡米。国を外から見る機会があるからこそ、国に対する考えが湧くのだろう。恥ずかしながら、「国際関係学部」に入っても、国外にはじめて出たのは22になったとき。今も、同じように、出たとしても観光かショッピングという大学生が多いのではないだろうか。大学のレジャーランド化が叫ばれ、大学生の学力低下が嘆かれるようになってから久しい。たとえば、一般教養期間に、1年程度の留学を義務づけることができないものか。大学が本当に教育について考え、その間の費用を負担するならば、学費と同様の費用で、それは可能なはずである。本書に言う「常識では推し量れない」国を理解し、また、そのような国に、わが国の素晴らしい部分を理解してもらうこと、また、国というものに少しでも関心を持ってもらうには、それが最も良い効果を上げる選択肢の一つではないか。もし気に入れば住んで華僑に対抗して倭僑?になるも良いが、もちろん大勢が戻ってくるであろうし、それは世界中の国を理解することができる国が成立することを意味する。官僚まかせにし、失敗すると責め立てる、それだけで自分の国を維持するには、少し世界は広すぎる。民主党小沢さんの会見を見ながら、ふとその国連軍構想を思い出し、より平和な兵役の方法として考えてみた。実行できるのは、殆どの国が喜んで受け入れてくれる、今が最後の機会ではないだろうか。
私も激しく同感です。
少し歴史をかじりましたが、大きな進歩を遂げたときは必ず教育、それもグローバルな視点での教育に力を注いでいるように思います。
自分の子ども達にも受験という狭い視野でなく、広い視野での勉強に取り組んで欲しいなぁ、、、でもこれがなかなか難しい。
投稿情報: かほぱぱ | 2007.11.06 00:16
かほぱぱさん>
ゆとり教育、というものの弊害が取り沙汰されていますが、子供に「ゆとり」は必要ないと思っています。仰るとおり、「勉強」という言葉を受験勉強のような狭い意味に閉じこめてしまうから「ゆとりが必要」になるんだと思います。大人とは違いとにかく寸暇を惜しんで脳に知識をため込む事できるのが子供の特権であり、また義務でもあると思います。その知識は座学だけではなく、自然の中から得る生きるための知識もあるでしょうし、家事から学ぶものもあるでしょう、あまつさえ、スポーツも脳に対するトレーニングの意味合いも強いと思います。遊ぶ事も真剣に。集中的に脳を鍛えることが、強い精神力と能力を作るものだと思います。
投稿情報: た。 | 2007.11.07 16:01