前に電通の地下で買った一冊。なんとなく漠然と掴めていてもわからなかったキー局と地方局のシステム、作られてきた安定した収入を紡ぎ出す広告の仕組みと成り立ち。はっきりと全体が掴める、というほどではないけれども、少し理解が深まった気がする。NHKと民放との微妙な関係などはかなり考えさせられた。
テレビという巨大なマスメディアが作られたのは、先人の多大な貢献と努力のたまものであることは言うべくもありません。ただ、それが新たな潮流に巻き込まれ、また、批判の対象にすらなる昨今、黎明期と同じだけの努力が業界には求められるのでしょう。制作会社の外注などとの関係を考えると、地方局の方が、新しいビジネスモデルを作り上げる可能性は高いのかもしれないと思います。キー局と大手インターネット事業者が協力する関係を築くよりも、地方局と地方のインターネット事業者が協力し、作り上げたものが地域を越えて展開されていく可能性の方が、初期投資を抑えたインターネットでのヒットするものの出来上がり方とか、早期にお互いにwin-winな関係を作り出せることを考えても、成功するのかなと考えています。finoが果たせる役割って、なんだろう?
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